実施報告

2024収穫祭「綿の観察&草木染め体験」を開催しました

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 令和6年11月3日(日)、午前10時30分より収穫祭「綿の観察&草木染め体験」を開催しました。
 第一部では、まず綿花栽培圃場の1号畑にて今年の作柄について概況を報告、その後無人販売コーナーの鉢植えや牛乳パック栽培の様子を見学、つづいてメインの12号畑に移動して日本における綿栽培の歴史や各品種の特徴などについて説明。本年が、栽培開始17年目にして初めて経験する「不作」であることの背景と原因について、思うところを説明させていただきました。

 第二部では、希望される方を対象に草木染め体験をおこないました。今回の染材は花梨(カリン)の葉。宅前にある花梨の木から葉を摘みとり、細かく刻み、水12リットルに、刻んだ花梨の葉600gを投入し、約35分煮沸。濾過した一番液のみを使用。前処理はディスポン(seiwa)、媒染は草木灰の灰汁。ご参加いただいたみなさんにはビー玉や割り箸、輪ゴムを使ってご自由に絞りを入れていただきました。

 染液に浸けた時には薄茶色だったハンカチが、灰汁で媒染するとさわやかなレモン色に変化しました。ハンカチのレモン色と絞り柄の白が、秋晴れの青空に映えて、とっても美しい景色に感激も一入。

 参加者は5組10名(草木染めは4組7名)。ご参加くださいましたみなさま、ほんとうにありがとうございました。

 ちなみに、草木染め体験終了後に、残った染液にハンカチを浸し、24時間浸け置いたところ、味わい深い赤味に染まりました。レモン色は実の色、赤味は花の色かもしれません。草木染めの醍醐味でもあります。
 ※最後の一枚は、綿の観察-写真下から和綿、洋綿アプランド、洋綿超長綿の繊維長の比較ーです。

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