天理大学附属天理参考館にて、講演会「綿に親しむ」を行いました
平成28年6月11日(土)、天理大学附属天理参考館研修室において、「綿に親しむ」と題して講演会を行いました。これは第76回企画展「大和名所絵図めぐり 一枚刷りに見る、ふるさとの風物」の関連講演会として実施されたものです。内容は以下のとおり(講演レジュメより)。
参加者は42名。みなさん熱心にお聞き取りいただき、ほんとうにありがとうございました。
1、はじめに(綿との出会い。自己紹介をかねて)
2、棉と綿。種類と歴史
┌和綿(インド綿、アジア綿)) アルボレウム、ヘルバケウム
└洋綿(アメリカ綿) バルバデンセ、ヒルスツム
3、大和における綿づくり
・『毛吹草』俳諧論書 松江重頼 編 1645年刊行 「大和の名物 郡山の繰綿」
・『日本永代蔵』浮世草子 井原西鶴 作 1688年刊行 「大豆一粒の光り堂」巻五
・『綿圃要務』綿花栽培書 大蔵永常 著 1833年刊行
4、綿の栽培
種蒔き、間引き、施肥、支柱立て、摘芯、開花
防虫、結実(蒴、蒴果)、開絮(かいじょ)
5、綿の加工
綿摘み(収穫) 実演
綿繰り(種を取り出す)実演
綿打ち(繊維をほぐす)実演、動画
「じんき」づくり 実演
糸紡ぎ(いとつむぎ) 実演
綛上げ(かせあげ) 実演
精練
染め
織り
6、おわりに(H.A.M.A.木綿庵という名称の由来説明をかねて)