実施報告

ワークショップ「木綿の糸と布をつくりましょう」を担当しました

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 天理大学附属天理参考館にて、「綿に親しむ―木綿の糸と布をつくりましょう」というテーマのもと、全4回のワークショップを担当させていただきました。参加者はのべ28名。各回の内容は以下のとおりです。

(1)5月6日(月・祝)13:30~15:00
「棉から綿へ」(解説40分、実習40分、まとめ10分)   
  綿の歴史、品種についての解説
  栽培方法を説明(スライド上映)
  加工工程(綿繰り、綿打ち、糸紡ぎ)の実演と体験
  スピンドルを使っての糸紡ぎを説明 

(2)5月11日(土) 13:30~15:00 
「糸を紡ぐ」(説明30分、実習60分)
  綿糸に関する説明(番手、綛揚げ、ヒビロ入れなど)
  機結び(はたむすび)の説明と練習
  ジンキ(綿筒)の作り方を説明
  スピンドルを使って、時間の許す限り、糸を紡いでいただきました。

(3)6月1日(土) 13:30~15:00 
「段ボール織りに取り組む」(説明30分、実習50分、まとめ10分)
  機織りの原理と段ボール織りの基本について説明
  『もじり(綜絖)』の原理について説明
  各自が紡いだ糸で、段ボール織りに取り組み、
  希望者の方には『もじり』づくりにも取り組んでいただきました。杼は、プラスチック製の物差しを加工して用い、櫛を筬に見立てて織り進めました。
   →糸を最後まで通してくることを宿題としました

(4)6月15日(土) 13:30~15:00  
「綿から木綿へ」(解説40分、実習45分、まとめ5分)
  近世大和における綿作の動向について説明
  大和木綿、奈良晒、大和機について簡単に説明
  段ボール織りの最後の糸の始末の仕方を説明
  フリンジづくりのビデオを見ながら、フリンジについて説明。各自で自分の作品にハサミを入れ、フリンジをつくり作品を完成。最後にお一人ずつ作品をみなさんに披露していただき、感想を述べていただきました。

 その後、天理参考館2階の木綿関連の展示品の前に移動し、学芸員の中谷様に解説していただきました。
ご参加くださいましたみなさん、ほんとうにありがとうございました。

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