令和元年(2019)度「綿摘み、草木染め体験」を実施しました
令和元年11月3日(日)に、木綿庵1号畑にて、予定どおり「綿摘み&草木染め体験」を実施しました。お天気は晴れ時々曇りで、絶好のイベント日和となりました。
参加して下さったのは計15名でした。午前11時の開始時点では4名で、綿の生育状況について簡単に説明の後、まず綿摘みを体験していただきました。
その後、「草木染め」を行いました。今回は花梨(カリン)の葉と銀梅花(ギンバイカ)の実の2種類でおこないました。媒染剤には椿の焼却灰(アルミ)と藁灰(アルカリ)を用いました。なお、予定していた苅萱(カルカヤ)は、段取りの上から手が回らず実施することができませんでした。
草木染めのおもしろさは、思ってもみない色の発色に出会ったりすることがあることで、今回は銀梅花(ギンバイカ)の実からアルミ媒染で紫色に染まることを期待していたにもかかわらず、みんなの目の前で薄緑色に発色して、一同の口から驚きのため息が漏れました。化学反応の仕組みはわかりませんが、媒染剤に浸す順番と関係があるようです。
媒染剤には、椿灰の上澄み液(アルミ媒染)を用意しましたが、豆乳で前処理した真っ白なハンカチを、まず椿灰の上澄み液に浸し(先媒染)、その後にギンバイカの実を煮詰めて採った染液に漬けて煮沸し、その後にもう一度、椿灰の上澄み液に浸す(後媒染)と、薄緑色に発色します。
同じ媒染剤と染液を用いても、先媒染をせずに、後媒染だけで染めると紫色に発色します。
また、藁灰の上澄み液(アルカリ媒染)を用いると、その発色がやや薄くなります。
今回もまた新たな発見があり、草木染めの魅力を充分に味わうことのできたイベントとなりました。
ご参加くださいましたみなさん、ほんとうにありがとうございました。