平成27年(2015)度「綿摘み、草木染め体験」を実施しました
平成27年11月1日(日)に、木綿庵1号畑にて、予定どおり「綿摘み、草木染め体験」を実施しました。お天気は晴れ時々曇りで、絶好のイベント日和となりました。
この行事は、平成27年天理市文化遺産プロジェクト「天理ぐるぐる」の参画事業でもあります。
参加して下さったのは13名でした。午前11時開始の予定でしたが、早めに来て下さった方々にまず綿摘みの要領を説明。しばらく綿を摘んでいただいてから「草木染め」の説明を行いました。今回はクサギ(臭木)の実とカルカヤ(刈萱)を用いての草木染めにトライしました。どちらも10月の中旬に採集しておいたものです。
カルカヤは出来るだけ細かく切って(約10㎝ほど)煮出します。クサギの実はボールでつぶしてから煮出します。いずれも小一時間程度煮詰めてから漉すと鮮やかな染液ができます。
そこに、助剤を用いて前処理を行った真っ白な木綿のハンカチーフを浸します。今回は持ち帰り希望の方には、各自で自由に細工(絞り)をして頂くことにしました(ハンカチーフ代は有料)。
クサギの実は媒染(ばいせん)という後処理作業が必要ありませんので、すぐに水洗いをして完成です。カルカヤは媒染が必要で、今回は椿の焼却灰で作った上澄み液を媒染剤として用いました。椿灰の上澄み液はアルミ媒染と同じ効果があります。媒染によってより鮮やかに発色し、色落ちがしにくくなるのです。
それぞれに自分のハンカチは自分で浸染、媒染の作業をしていただきました。絞り方によってそれぞれ異なる世界に一枚だけのオリジナルハンカチが完成し、草木染めは大成功でした。
その後、綿の種取り作業、綿打ち作業、糸紡ぎの要領の説明に入り、子どもさんたちには綿繰り(種取り)作業を、大人の方には糸車を用いての糸紡ぎ体験していただきました。